長谷川元気(代表) 当時、小学2年生
  (1)自宅全壊、母親と3人兄弟の弟の翔人(1歳)を亡くした
  (2)父親と弟と3人で一緒に生きていく様子
  (3)震災後に、震災前の日常が何度も夢に出てくる
  (4)現在は、まわりの人のかけがえのなさを、夢を持つ事の大切さを、
     一人の教員の使命として小学生に伝えている

田村勝太郎  自宅全壊、建物の下に埋もれた母を救出  当時、神戸の小学校教師
  (1)家の倒壊と小学校での避難生活
  (2)小学校の子供達のボランティア活動
  (3)この20年 本気の防災、減災活動を求めて

浅井鈴子 住居全壊、5年生の亜希子さんを亡くした
  (1)地震で埋まっていたときの様子(光のない世界での感覚)
  (2)激震地とそれ以外の地域の人々の温度差、避難所での生活
  (3)PTSDと診断されてからの心の流れ

崔敏夫 住居・工場全焼、大学2年生の秀光さんを亡くした
  (1)成人式のために東京から帰ってきていた大学2年生の次男を亡くす。
     その無念さ、命の大切さ、地震の怖さを…
  (2)避難所では途方に暮れる仲間達の生活を指導をしながら自力再建をめざすが、
     そのむずかしさを痛感した。ゼロからの出発ではなくマイナスからの出発では…
  (3)明るく安心して住める、災害に強いまちづくりをめざして自治会を再結成し、
     住民達の絆を深めるために頑張っている

崔秀英 語り部メンバー崔敏夫の三男。震災当時は高校2年生。
  (1) 須磨区の自宅は全壊全焼、大学2年の兄を亡くす。
  (2)震災後、兄と同じ大学に進学し、亡き兄の分まで自分が学び、強く生きると決断
  (3)父の意志を継ぐため、震災を風化させないため語り部KOBE1995にメンバー入り

矢野知夏 当時、小学2年生
  (1)阪神・淡路大震災で被災し、岡山に疎開
  (2)小学校の先生や同級生たちの支えのもと疎開生活を送った
  (3)疎開先での出会いは、生涯の絆を育んだ
  (4)かけがえのない毎日の大切さを、小学校の教員として教え子に伝えている

柴田大輔 当時、小学1年生
  (1)自宅全壊全焼、当時3歳の弟と1歳の弟を亡くした
  (2)小学5年生まで仮設住宅で過ごした
  (3)被災後、校長先生や学生ボランティアから支えられた
  (4)人と人とのつながりの大切さを、母校をはじめとした子どもたちに伝えている

中村翼 阪神・淡路大震災当日産まれ
  (1)”震災の日に生まれた子””奇跡の子”としてメディアに取り上げられた中での心の葛藤
  (2)神戸学院大学での防災との出会い
  (3)両親が経験した阪神・淡路大震災
  (4)自分が心の成長とともに学んだ助け合いや命の尊さを伝える

岸本くるみ 当時、小学2年生
  (1)自宅マンションで地震にあい、飼い猫をなくした。当日から1ヶ月間を親戚宅で過ごす
  (2)水とガスの使えない自宅、クラスメイトの揃わない小学校での日々
  (3)舞子高校環境防災科で震災と向き合う。
     当時救援物資でもらった鉛筆を通して、世界のやさしさに気づく
  (4)被災地支援や青年海外協力隊、震災資料整理などの経験から得た気づきを伝える

♦和氣光代 東灘区で被災。当時、中学校教員。
  (1)東灘区の実家が全壊し、両親を亡くす
  (2)家庭科教員として、「災害に備えた住まい」の内容では両親の死や
     震災当時の様子を伝えながら「地震への備え」について考えさせる授業を行ってきた
  (3)どの人も代わりのない大切な存在、自分の命も周りの人の命も大切にと伝えていきたい
  (4)退職を機に、語り継ぐことの意義を改めて考え、2023年からメンバー参加

矢守克也アドバイザー:京都大学防災研究所教授)
  (1)防災、災害対応の基本について
  (2)ゲームやワークショップを用いた防災教育について
  (3)語り継ぎの意義

舩木伸江(アドバイザー:神戸学院大学准教授)
  (1)神戸学院大学生と語り部のメンバーの話をもとにした教材開発を実施
  (2)語り部メンバーの実話を用いた防災教育について